ベトナムでの化粧品・健康食品の輸出入に関するお役立ちコラム

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2021.08.18【2021最新】今ベトナムのEC市場が熱い!知っておきたい5つの事

ベトナムでは、スマートフォンの普及やインターネットの普及に伴い、EC市場(Eコマース市場)が急激に成長しており、2019年現在では人口(生産年齢人口)のうち78%ものの人がオンラインで商品を購入しています。

この電子商取引額の規模は、約28億ドル相当で、インドネシアの成長率に継ぐ年間87%の成長率を記録するほど、発展が著しい市場です。

2019年ベトナムのEC市場が非常に熱く、これからさらに発展することが予測されています。

「これからベトナム市場で販売したい。」

「ベトナム人に需要のある商品をECで流したい」

このように考えられる日本人のメーカーも増えてきています。

そこで本記事では、ベトナムのEC市場に参入する前に知っておきたい、ベトナムEC市場の特徴と、人気のECサイト(モール)をご紹介します。

ベトナムのEC市場の特徴

日本とベトナムでのEC市場の特徴は大きく異なり、これからベトナム進出を行う際には、ベトナムEC市場の特徴を知っておく必要があります。

ベトナムは東南アジア諸国ではまだまだブルーオーシャンな市場ですが、中国に隣接していることから、巨大な中国市場に大きく影響を受けています。

中国の大手EC企業である、アリババなどがベトナムのEC市場に参入するなどして、さらに今後変化が過激になることが予測されます。

ベトナムのEC市場における特徴は以下の4つです。

電子決済が普及していない キャンセル率が高い Facebookでの購入率が高い 衣類・化粧品・電化製品の購買率が高い 電子決済が普及していない

まず第一に、ベトナムではキャッシュレス決済(電子決済)があまり普及しておらず、ベトナム政府によると、銀行口座を持つ成人は31%であり、商品購入時における支払い方法の約95%以上が現金となっています。

つまり、電子マネーの利用率は10%未満となっており、ECで商品を購入した際の支払い方法は代金引換がほとんどです。

しかし、ベトナム政府は、主要な銀行に電子決済の導入を進めるなどして、普及率をどんどん増やしていく方針で、ベトナムで電子決済利用者が増えると、今後さらなるEC市場の拡大が予測されます。

ベトナムにてECを展開する際には、日本と同じように電子決済が当たり前ではないので、代金引換に対応するシステムを導入する事も考慮する必要があります。

キャンセル率が高い

第2に、ベトナム人がECサイトで商品を購入した際のキャンセル率が非常に高いことが挙げられます。

出典:ベトナムのEC事情、キャンセル率が高いそのわけとは?

ベトナムの消費者リサーチサービス「Q&Me」を運営する株式会社Asia Plusが、18歳から39歳のホーチミン・ハノイ在住のベトナム人に「ベトナムのEC市場に関する消費者調査」を実施したところ、35%の人がキャンセルをした経験があるとの結果が出ました。

大きな理由としては、、、

商品の欠陥 購入後の気変わり 写真と実物が異なる

このようになっており、商品に対する欠陥が大きな割合を占めていることが分かりました。

また、先ほどもご紹介したように、ベトナムでは電子決済があまり普及しておらず、ECでのショッピングでも代金引換がほとんどのため、商品を注文し、到着するまでの間にキャンセルしやすいのも原因の一つだと考えられます。

つまり、ベトナムでEC展開を行う際には、商品のクオリティはもちろんの事、商品到着までの間に購入者の気が変わらないように、最短で商品を届ける必要があります。

ベトナムでEC市場を攻略する一つの戦略として、事前にベトナムに商品を輸出し、注文があった際に直ぐに発送できる状態にしておくことが非常に重要だと言えます。

Facebookでの購入率が高い

日本でのEC市場では、Amazonや楽天などの大規模なECプラットフォームが利用率の大半を占めていますが、ベトナムではFacebookを通じたオンラインでの購入が一般的です。

出典:ベトナムのEC利用率67%、FBからの購入率が47%

ベトナムの消費者を対象としたリサーチサービス「Q&Me」を運営する(株)Asia Plusによると、ベトナムの都市部(ハノイ・ホー・チ・ミンなど)における、EC利用率は67%で、このうち47%がFacebookでの購入であることがわかりました。

ベトナムではFacebook広告における市場規模が非常に大きく、bizliveによると、Facebook広告は2.35億ドルの市場規模であり、シェア率は42.7%です。

Googleの広告市場規模は1.521億ドルであり、GoogleよりもFacebookを通じての商品購入が多いことが分かります。

出典:DIGITAL 2019 SPOTLIGHT: ECOMMERCE IN VIETNAM

ベトナムでの、ソーシャルメディアの利用率は、YouTube、Facebookの2強であり、それに続きチャットアプリのZalo、Instagramの利用率が高くなっています。

ベトナムEC市場攻略の鍵として、このようなSNSプラットフォームで精度の高いターゲット広告を行い、商品を販売する事が重要です。

また、各プラットフォームにおけるインフルエンサーを活用する事もベトナムのEC市場を攻略する鍵となります。

衣類・化粧品・電化製品の購買率が高い

【2021最新】今ベトナムのEC市場が熱い!知っておきたい5つの事

最後に、ベトナムのECで購入される商品は衣類・化粧品・電化製品の購買率が非常に高いです。

出典:DIGITAL 2019 SPOTLIGHT: ECOMMERCE IN VIETNAM

EC市場における購入率の割合を見てみると、女性向けの衣類や化粧品の割合が非常に多く、男性はIT機器(カメラ、電化製品)の購入が多い事が分かります。

購入率が多いのが外国製品で、日本や韓国の化粧品や日本製のカメラなどがECを通じて購入されています。

ベトナムで人気のECモール3つ

ベトナムでのECのプラットフォームはFacebookが主流だとご紹介しましたが、Facebookでアプローチするには、コンテンツ制作やターゲットに適した広告を行う必要があります。

SNSでの販売は日本では馴染みのない手法なので、アプローチの方法が非常に難しいです。

しかし、ベトナムにもAmazonや楽天のような巨大なECプラットフォームが存在し、その市場規模もどんどん拡大してきています。

出典:3 trends that will drive Vietnam’s e-commerce sector in 2019

上記のベトナムにおけるイーコマースサイトのシェア率は、以下の3つが大部分を占めています。

Lazada.vn(ラザダ) Shopee.vn(ショッピー) Tiki.vn(ティキ) Lazada.vn(ラザダ)

Lazada.vn(ラザダ)は東南アジアのAmazonと言われるほど、現在東南アジア諸国で一番のシェアを握るECモールです。

シンガポールに拠点を置き、中国のアリババが運営を行なっています。

ラザダはAmazon同様に、マーケットプレイス方式を採用しており、直販の商品だけでなく、メルカリのように、個人出品ができる事も特徴です。

仕様や機能もAmazonと非常に似ており、ユーザーインターフェースも高く、信頼度、ユーザー数も非常に多いので、ベトナムでEC参入する場合は必須のプラットフォームです。

紹介

Shopee.vn(ショッピー)は、日本で言う所のメルカリや楽天のようなプラットフォームで、元々はスマホアプリが発祥でC to Cの販売が主流です。

上記のグラフをみると分かりますが、以前はラザダが1位のユーザー数を獲得していましたが、スマートフォンの普及に伴い、ショッピーがラザダと覇権争いを繰り広げています。

ショッピーを利用するメリットとして、海外の出品者であっても、ベトナムのユーザーに商品を販売できるという点があり、今後は国境というハードルを超えたNO1の越境ECプラットフォームになることが期待されています。

Tiki.vn(ティキ)

Tiki.vn(ティキ)は、非常に信頼度の高いECサイトで、リリースから5年で「最も信用されるECサイト」であると消費者によって選ばれました。

扱っている商品は、EC市場で人気の本や、女性向けの化粧品、電子機器が多いです。

また、商品だけでなくサービス面にも力を入れており、30日以内であれば、返品が可能とベトナム人消費者の心理に寄り添っています。

また、24時間対応、送料無料をベトナム国内全域で対応するなど、今ベトナムで最も急成長中のECモールです。

まとめ

 

ベトナムのEC市場は日本と大きく異なるため、参入する前には戦略を立てて、アプローチする必要があります。

また、ベトナムのEC市場は人気のモールの変化や新しいプラットフォームが数々出てきているので、見極める必要もあります。

この記事を参考に、ベトナムのEC市場に参入をしてみてはいかがでしょうか!

ベトナムへ化粧品・健康食品などを輸出したい方は是非ステージアジアジャパンにお問い合わせください。

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